雨戸を閉め、吉蔵(江角英明)の匂いが逃げないようにする定(宮下順子)。待合の狭い部屋でふたりきりになって、どれだけ経っただろうか。ふたりの交わりは、さらに未知の快楽を求めていく。吉蔵の首を絞める定は嬉しそうに言う。「吉さんがあたしの中でピックピクしてる」。だが、体が弱りはじめた吉蔵が一旦自宅に帰ることを提案したのをきっかけに、定の吉蔵への純粋な愛は純粋な欲望に直結する。
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